こっちの記事でアニメがこの後めっちゃ面白くなるぜ!っていう内容を書いたんですが、作品愛を伝えきれずに不完全燃焼感があるのでまた書きます。
ちなみに私は原作、外伝全て(蛇足編など)、小説版単行本、漫画最新刊まで、漫画ロキシー外伝、スペシャルブック的なやつ、そしてアニメと、あらゆる無職転生シリーズを網羅した大ファンもといオタクである。
(無職転生は漫画とアニメ以外は完結してます。大体ブックライブで読んでます。)
無職転生を簡単に紹介
あらすじ
「俺は、この異世界で本気だす!」
TVアニメ「無職転生 ~異世界行ったら本気だす~」公式サイト
34歳・童貞・無職の引きこもりニート男。
両親の葬儀の日に家を追い出された瞬間、トラックに轢かれ命を落としてしまう。
目覚めると、なんと剣と魔法の異世界で赤ん坊に生まれ変わっていた!
ゴミクズのように生きてきた男は、少年・ルーデウスとして異世界で本気をだして生きていく事を誓うー!
ルーデウスを待ち受けるのは、ロリっ子魔術師、エルフ耳のボクっ子幼馴染、凶暴ツンデレお嬢様、そのほかの様々な人間との出会い。そして過酷な冒険と戦い。
新しい人生が動き出す!
「人生やり直し」ファンタジー、開幕!
なろう小説によくある展開「死んだと思ったら転生しちゃった!」の他、なろうテンプレ要素を多く含んだ作品である。
- 中世ヨーロッパ風
- 前世がニート
- 主人公の能力がチート
- エルフ、ドワーフが出てくる
etc.
無職転生の原作は小説を読もう!で連載された作品で、書籍化やアニメ化などがされています。
好きなところ
- 完結している(個人的に結構重要)
- 心の声がメイン→後述
- 泣ける、笑える、ハラハラできる
- 家族愛、人との繋がり、人生がテーマ
- ネタが散りばめられていてオタク歓喜
- アニメ版の曲がいい
- 主人公が最強すぎない
- ヒロインはオルステッド
人生史っていうのがいい
ただ強い敵と戦ってボス倒して終わり!とかじゃなく、作品自体がルーデウスという人間が生まれてから死ぬまでの人生史として描かれているのがいい。
前世の男は34歳ヒキニートで親の葬式にも出ないクズであり、ルーデウスとして生きていく中でそれまで気付くことができなかった家族や友人の大切さを理解していきます。
単なる冒険譚ではなく、人としての成長がメインの作品ってのが一番好きなポイント。
外伝である蛇足編で、同じ日本人転生者であるナナホシ視点からルーデウスについて書かれている章がいくつかあるんだけど、日本に帰りたいナナホシ、歳をとらないナナホシから見たルーデウスにまた違ったカッコよさがある。
とにかくいい友人であることはもちろん、いい親であろうと奮闘してる姿、家庭のいざこざをナナホシに相談する情けない姿、全部ひっくるめて全力で生きてる感が伝わってきて感激なんですよ。
周りには完璧人間だと思われてるルーデウスも、家族のことになると急にポンコツになるのも前世の男らしくて好き。
心と体は別人かのような描かれ方
小説版では、ルーデウスの発言より前世の男による心の声の方が多い。
アニメは流石にそこまでではないけど、わざわざ無の世界以外でも心の声(前世の男)とルーデウス本人の声優が違うっていうね。
コナン君とか推しの子のアクアもそうだけど、元人格?ってせいぜい声低くして演じるくらいじゃないですか。
物語の序盤ではルーデウスが自分の体のことを「この体は妙に物覚えがいい。」とか言ってて、まるで他人の体使ってるみたいな言い方をしてるんだけど、それが物語が進むと「この体、いやもうそういう言い方は違うな。」的な感じのこと言ってる場面があるんですよ。
(コピペ引用じゃないんでちょっとセリフ違うけど)
そこでようやく、ルーデウスとしてちゃんと人生を生きてることを実感したのが伝わってくる。
別にその後心の声が前世の男口調じゃなくなったり、声優さんがルーデウスの人だけになるってわけじゃないけど、みんなから見えてる聖人ルーデウスとクズなオッサンっていうハッキリしたギャップが面白いのも、作品に引き込まれる要素だと思う。
今のところアニメのルーデウスの声ってまだ声変わり前だと思うんだけど、今後また声優さんが変わったりするのかな?っていうのも個人的に注目してるところ。
ネタが盛りだくさんで笑える!
前世の男はバリバリのオタクだったので、心の声には多くのアニメネタ、ゲームネタ、ネットスラング等が仕込まれている。
たまにルーデウスの口からポロリもしちゃってるけど。
わかりやすいのは、シルフィエットの名前を勘違いしているときのルーデウスの心の声↓
「ルフィというのは愛称か。」「手とかが伸びそうな感じである。」
無職転生 第七話
とか
- パッ○ンフラワー
- アン○ンマン
とかいう機能してない伏字でキャラ名が出てきたりするw
もっとマイナーなネタもあるので、自分が同じオタクであればあるほど楽しめます。
有志によるwikiに蛇足編含む全ての元ネタがまとめられているので、一度ラノベを読んでからここを見ると、気付かずにスルーしちゃったネタにも気付けて面白い。
第一話のタイトルからGoogleネタが使われてて最高
ただ残念なことに、漫画版、アニメ版ではこの辺のネタがほとんどカットされているんですよねえ。
まあ大人の事情で仕方ないのかもしれないけど。
だからこそ私は無職転生こそラノベ版を推してます。
俺ツエエ過ぎないことも楽しめる
確かに主人公の魔法の実力はチートなのでそこはなろう系だなって感じではあるけど、赤ちゃんの頃から鍛錬した結果でもあるし、前世での記憶と科学の知識から混合魔法をうまく扱えるっていう説明もなるほどなあって感じ。
(無職転生の世界では科学って概念がないので、霧の原理とかみんな知らない)
魔法使いは基本剣士に1vs1で勝てないとか、闘気を纏えないとかそういう理由もあるけど、道具や装備を駆使したり、作戦を工夫したり、仲間の力を借りて強い敵に挑むのもワクテカポイントの一つ。
どうやら無職転生を生理的に受け付けない女性が多いらしいな?
まじですか。
2chその他のアングラ趣味極めすぎてたせいか、全くそう感じなかった・・・。
言われてみれば確かに、下品な行動、変態行動、下ネタ、エロ描写、この辺盛りだくさんだしな。ドン引きしたり生理的に無理!ってなる人がいるのも無理はないかもしれない。
あんまり人気ない魔法大学編も、アニメ勢がこんな批判してる記事を見つけた。
前の記事で私は魔法大学編は「平和過ぎるから」って書いたんだけど、そう来たかw
確かに1クール使って「ちんちん勃った!」って、それを感動話みたいにしてるのよくよく考えたら下品だわw
ちなみにルーデウスは人間的に成長はするけど、根本的なクズさ、変態さ、性癖は最後まで変わらない。
あとアニメ版をみてキモイっていう方、あれはまだマイルドな方なんだ・・・。原作はもっとやりたい放題だよ☆
でも中盤からマジで面白いから。変態行動に目をつぶってもいいかって思えるくらい面白いから。
それぞれに良さはあるけど小説版単行本がおすすめ
小説、漫画、アニメ、いっぱいあるからどれ見ようか迷っちゃいますよね。
私みたいな社内ニートは時間が有り余ってるから全部いけるけどね。
ちなみに迷宮編はボイスドラマもある。ルディ役は善逸役でおなじみの下野さん。
小説を読もう!は無料なので、ここなら最後までお金かけずに見れます。
アニメも大体の人はなにかしらの見放題サービスに登録してると思うんで、配信されているのであれば見て損はないと思います。
魔法大学編のOPめっちゃ好き。
どれ見てもいいんだけど、あえておすすめを挙げるのであればやっぱり小説版単行本ですかね。
まずシルフィ、ナナホシ、その他キャラといった、ルーデウス以外の視点で詳しく描かれている話がある。
これは原作、小説版にあって漫画、アニメにはほぼない要素。
あと原作とも微妙に違いがあって、誤字脱字が直されてるのはもちろん、シーンの追加、シーンの順番変更。
注目したいのは原作にない番外編・閑話が入っていることで、7巻に関してはまるまる書き下ろしです。
それにたまに挿絵が入ってるところもおすすめポイントかな。
番外編にも結構重要な心理描写があったりするので、できればこちらを読んでいただきたい。
ただし全26巻、1巻あたり約1300円なので全巻揃えるとちょっとお金がかかります。(※ブックライブでの金額)
ちなみに漫画版にはオマケでオリジナルの短編小説がついてます。同じ異世界転生ものであるRe:ゼロとのコラボ小説があったりもする。
個人的にみんなでTRPGしてるやつが好き。(17巻)
あれ、結局全部おすすめじゃん?
【結論:全部読んで?見て?】
やっぱ全部いいからおすすめ絞れないわ!
社内ニートの暇つぶしには原作一択ですけどね。
おわり!