プログラマーだったり時々デザイナーだったりするそらまるです。
最近デザインの仕事をしていて思うのは、クライアントの要望に応えるあまりダサいデザインを量産しているという事実がそろそろしんどいという事。
一番最悪なパターンとしては、最初から「あえてダサく作って」と言われることもある。
この場合はクライアントと私の間に挟まっている営業さんからの要望であることが多いです。
私がやるデザインは
- WEB広告用バナー
- WEBサイト
- たまにチラシ
こんな感じなのですが、どんな分野のデザインであってもこういう事は起こり得る。
そんな仕事をする中でいつも感じていること、敵(クライアント)との接し方、メンタルの保ち方などについて書いていきたいと思います。
デザイナー業をやったことのある方なら共感してもらえるところがあるんじゃないでしょうか。
なぜダサいデザインは生まれるのか
多くの場合、敵はオジサンである。
今まで多くのオジサンと戦ってきて分かったことですが、彼らのセンスにはどうやら共通する特徴があるんですよ。
- 無駄に文字が多い
- 目立たせたいときはとにかく赤文字
- 余白という概念がない
- 古いもの(過去のデザインとか)を使い続けたがる
- 直線的なものが好き
そんなオジサン達に投げつけてやりたい本↓w
例えば大学生をターゲットにしたイベントへの誘致目的でバナーを作りたいといった依頼があり、
「若い人がクリックしたくなるような、イマドキな感じで」
というリクエストがあったとする。(オジサンクライアント相手だとこういう依頼が一番危険)
私はもちろんその要望通りに作って納品するのですが、戻ってきた原稿にはたくさんの「直し」が入っていて、その通りに修正していくといつの間にか平成初期の掲示板デザインみたいな、1ミリもイマドキじゃないデザインが出来上がるわけです。
ちなみにこの「直し」は、送った画像を印刷 ⇒ 赤ペンで手書きコメント ⇒ PDF化したデータで送られてくることが多い。w
出来上がったものは別にイラレなしでもパワポ5分で出来そうなものだったりします。
一生懸命作ったデザインがアッサリと却下されることもショックではありますが、使った時間と労力が無駄になったことを考えて落ち込むことの方が多いですね。
気を利かせても伝わらない想いがある
もちろんオジサンセンスの修正依頼のまま直していれば、ほぼ確実にダサくなることはわかっています。
そしてオジサンの言う「赤文字にして欲しい」は赤ということが重要なのではなく、つまりその文字を目立たせたいという真意があるという事もわかっています。
文字の目立たせ方って色々と方法があると思いますが、オジサンには「赤にする」という発想しかない為にそういうオーダーが入るんですよね。
デザイン全体のカラーがどういう系統だとしても赤文字。
デザインってほんのちょっとの色とか位置とかの差で一気にダサくなったりするので、補色の赤が突然入ってどうしようもなくなる時もある。
緑に赤でクリスマス?みたいな
以前はオーダーをそのまま再現したデザインと、自分的に最適だと思われる方法で要望を叶えたデザインの両方を提示して「ほら、こうした方がいいでしょう?」をやっていた。
クライアントの希望通りに作ったものがどう見たってヤバいデザインでも、説得してやったABテストの結果私のデザインの方が数値がよくても
「自分はこっちの方が好きなんだよね~。」
「この要素を絶対入れたいんだよね~。」
という頑固なクライアントがいたりして、自分が疲弊するだけなのでやめました。
デザインの用途によっては少し粘りますが、結局は「この地獄から解放されたい」という気持ちに負けてさっさと仕事終わらせちゃいますね。
腹黒い話をしてしまうと、個人でやる仕事の時は別です。ダサデザインを作った人ってなるの嫌なので超がんばります。その前にオジサン化しそうなデザインの仕事は避けますが…。
結局こういうクライアントが求めているのは自分のプライドと拘りを満たすデザインであって、自己満足が全てということ。
バナーなんかは大体1ヵ月くらいでお役御免なので、私もその間だけ見て見ぬふりしようってなります。(たまに自分のスマホにそのデザイン使った広告出てきてヘコむ)
結果的に宣伝効果はお察しであることが多いです。(ざまあみろ)
敵と戦うときにメンタルを保つには
そんなデザインばかり作っていて一番辛いのは「もしかして自分のセンスがおかしいの?」って思ってくること。自信がなくなってくること。
もちろん自分のことをスーパーセンスのあるデザイナーだとは思ってはいないし、どちらかと言えばプログラマー業がメインなので、デザイン技術はプロレベルではありません。
それでも「低く見積もってもオジデザインより10倍は良いわ!」と思えるくらいの自信はあります。
そう思ってないとやってらんない
今までの経験から思ったのは、残念ながら優れたデザイナーというのはエンドユーザーにとっていいデザインを作れるかということより、クライアントのニーズに淡々と応えられるかということ。
これをポジティブに捉えればセンスや技術が無くても「優れたデザイナー」になれるということになります。
だから今日も私はロボットのようにダサいデザインを作るのです。
結果的に板挟みになってる営業さんの胃を痛めないということにも繋がるからね。
さいごに
正解のないクリエイティブな仕事って難しいですよね。
だからこそフリーでデザインやってる人とか、イラスト書いてる人って本当にすごいなと思います。
思い返せばココナラでオリキャライラストをお願いしたとき、オジサンクライアントになりかけてたかもしれないなあと思い…。
自分がクライアント側になるときは色々気を付けようと思います。
おわり!