前回は卒業しやすい学部・学科についての記事を書きました。
日大通信に実際に入学したら次はどうやって単位を取っていくのか?最初はその方法やスクーリングの仕組みなど分からないことだらけだと思います。
そこで今回は失敗しない、効率的な単位の取り方について解説していきます。
自分の体験談を元に気を付けるポイントなども記載していきますので、この記事を読めば失敗することなく上手に単位を取っていけると思います。
- 日大通信に入学を考えている方
- 日大通信に入学したばかりの方
- とにかく最短で卒業したい方
- できるだけ楽にお金をかけずに単位を取りたい方
- 学習効果重視でじっくり勉強したい方
- 社会人ではない方
- 昼スク、夜スクメインで単位を取りたい方
卒業に必要な単位
卒業に必要な単位は124単位です。
編入の場合は以前在籍していた学校での修得単位に応じた単位数が入学時に認定されます。3学年編入での最大認定単位は62なので、残りの半分を修得すればいいということになります。
また、スクーリングで修得しなければいけない単位数も決められています。
入学種別 | 必修スクーリング単位数 |
---|---|
1学年入学 | 30単位以上 |
2学年編入 | 22単位以上 |
3学年編入 | 15単位以上 |
文理学部(国文学、英文学、哲学専攻、史学専攻)のみ卒業論文(8単位)が必修です。
単位の取り方 ~基本編~
大学のHPには4つの単位修得方法が説明されています。
4つの単位修得方法|日本大学通信教育部
「シンプルでわかりやすい」とありますが、シンプルすぎて説明不足な気がします!w
仕組みをちゃんと理解できたのは3年ごろ
そのせいで無駄になった単位があったり、スクーリング単位が足りなくなって慌てたりする羽目になりました…。
単位修得方法は以下の通り
- A方式
-
リポート + 科目修得試験
- B方式
-
スクーリング + スクーリング
- C方式
-
リポート + スクーリング
- D方式
-
スクーリング + リポート + 科目修得試験
日大通信の科目には完成時に4単位になるもの、2単位になるものがあります。
※例外として体育実技、保健体育講義は1単位、卒論は8単位
単位の取り方 ~各方式別詳細と小言~
各方式について星5つで評価をしていますが、完全なる個人的見解です。
【A方式】リポート + 科目修得試験
私が入学前に思い浮かべていた「ザ・通信制大学」という感じの単位修得方法です。
リポートを2通(2単位科目の場合は1通)書き、科目修得試験(通称かもしゅう)という試験を受け、合格すれば単位認定となります。
かもしゅうは年4回開催され、最大4科目まで受験することができます。
- 受験申し込み前にリポートが受理されている必要がある(合格していなくてもOK)
かもしゅうについて
出題内容は毎年変わる。という体ではありますが、だいたいの科目は同じような問題を使いまわしています。
大学と提携している丸沼書店で過去問が買えるので、3年間分くらい買っておくと幸せになれます。(電話注文可)
経験談から語るポイント
私はこのA方式をメインに単位修得しました。
この方式は唯一追加出費のない単位修得方法です。
リポ用に参考書を買ったらお金はかかりますが、毎回何冊も購入することは現実的ではないので、図書館に行くか読み放題サービスを使用するのがおすすめです。
\ おすすめ読み放題サービス /
この方式はリポートの作成から試験対策まで全て孤独との闘いであり、最も自発的に勉強することが求められる方式なので、ある程度の自己管理能力と気合いが必要です。
また科目によってかもしゅうの難易度が全く異なります。
出題傾向がはっきりしている科目は予想される出題範囲のみ勉強すればいいですが、予想できない科目は教科書まるごと勉強する必要があるからですね。
逆に言えば科目選びさえしっかりやればリポも試験対策もサクサクでき、あまり勉強に時間を割かなくても単位GETできるということになります。
リポートの書き方やかもしゅう対策については、また別の記事で詳細を書きます!
総 評
難しさ | ~ |
大変さ | |
おすすめ度 |
- お金をかけたくない方
- 早く卒業したい方
- リポートが苦ではない方
【B方式】スクーリング + スクーリング
単位の積み重ねと言われる方式で、同じ科目のスクーリングを2回受けて単位を完成させます。
スクーリング1回で半分の単位がスクーリング単位として認定される(4単位科目なら2単位)ので、2回スクーリングを受けることでその科目の単位が完成することになります。
スクーリングには種類がいくつかあります。
- 東京スクーリング
-
平日5日間のオンデマンド授業 + 土日2日間の対面授業
- 地方スクーリング
-
東京スクと同じ内容↑で地方開催(札幌、大垣、大阪、福岡)
- 昼間スクーリング
-
3か月間毎週一コマ(1時間半)の授業を受ける。普通の大学(通学過程)と同じような感じ
- 夜間スクーリング
-
3か月間毎週一コマ(1時間半)の授業を受ける。(19:00~20:30)
※オンライン授業(リアルタイム)
- 夏季スクーリング
-
3日間の対面授業(東京)
- メディア授業
-
2か月間オンデマンドによる授業を受ける
- Sメディア授業(令和6年度から新設)
-
20日間オンデマンドによる授業を受ける
「スクーリング」にはメディア授業も含まれるので、スクーリング(対面)+ メディア授業という方法でも単位を修得することができます。
- 同じような内容の授業は積み重ねNGとなり受講できない(お知らせやシラバスに掲載される)
経験談から語るポイント
必修科目でスクーリングのみの科目、それ以外は英語Ⅳで唯一この方法を使って単位を修得しました。
英語Ⅳはリポートが難しく、なかなか合格をもらえないという話をSNSやブログで見たからです
ちなみに英語Ⅳはどちらもメディア授業です。
私は地方スク開催地でない地方住み、社会人、さらに小さい子どもがいるので、実質受けられるのは東京スクとメディアのみです。
子育てがないとしても、仕事が忙しい方にとって夜間スクーリングは絶妙に受けにくい時間なので厳しいかもしれません。
夏季スクーリングも同じで、平日開催なので社会人にはきついです。
単位の修得難易度は科目や担当の先生によって違うので一概には言えませんが、A方式よりは楽だと思います。
基本的に提出物をしっかり出し、授業に出てさえいればよっぽどのことがない限り不合格にはなりません。
17回スクーリング受講して今まで不合格なし
そして評価も甘めなのでSを取りやすいです。
メディア授業は2万円、その他は1万円の受講料がかかるのですが、都内まで地方から泊りがけで行く場合、旅費がかかるので結局対面スクの方が割高になる場合が多いです。
最近のインバウンド政策のせいでホテルの宿泊料が高すぎです…。
沖縄や北海道から来ているという方もいたのですが、もう大旅行レベルですね。
年に1度しか開講されない科目もあるので、積み重ねで単位を取ろうとすると2年がかりになる場合もあります。
総 評
難しさ | ~ |
大変さ | |
おすすめ度 |
- 土日休みの方
- 日中に時間が取れる方
- 都内、もしくは近郊に住んでいる方
- 自己学習が苦手な方
【B方式α】スクーリング1回のみで単位が完成
まれに1回のスクーリングのみで単位が完成する科目があります。
スクーリング開講科目予定表の「所定単位」とその行の数字が同じ場合、1回のスクーリングで単位完成する科目であるということになります。
- リポートは不要
経験談から語るポイント
特にデメリットのない最強の単位修得方法。
旅費のかからない都内近郊の方は、受けられる科目全部これでいいくらいですね。
難しさ | ~ |
大変さ | |
おすすめ度 |
【C方式】リポート + スクーリング
併用方式と呼ばれる方法で、A方式のかもしゅうをスクーリングに置き換えたものです。
- 受講申し込み前にリポートが受理されている必要がある(合格していなくてもOK)
- 昼間スクーリングはこの方式を選択できない
- リポートの課題とスクーリングの授業内容はほぼ一致しない
経験談から語るポイント
1学年入学の場合スクーリングでの必要単位が30ですが、全て積み重ね方式にしていると単位修得に時間がかかるので、基本的にはこの方式でスクーリング単位を稼いでいきましょう。
最初の頃はリポートが予習のような感じでスクーリングで深く学習するのかな?と思っていたのですが、ほぼそんなことはなく内容が全く違うことの方が多いんですよね。
たまにリポートと範囲が被っているときはちょっと嬉しい。
総 評
難しさ | ~ |
大変さ | |
おすすめ度 |
- 1学年入学(必須スク単位が多い)
- 地方住み
- 早めにスク単位と必修科目単位を取っていきたい
【D方式】スクーリング + リポート+科目修得試験 ※非推奨
スクーリングを受講した後にリポートを1通だけ提出、その後かもしゅうに合格すると単位完成となります。
- 科目修得試験の申し込み前にスクーリングの結果が出ている必要がある
経験談から語るポイント
経験談というか、経験していないのであまり書くことがないのです…。すみません。
なにもメリットがないので、この方式で単位を取る人はあまりいないと思います。
難しさ | ~ |
大変さ | |
おすすめ度 |
結論
効率重視で単位修得をしていくなら
見つけたら受けるくらいの勢いでもいい
得意な分野、かもしゅうの出題内容が簡単そうな科目、かもしゅうで持ち込み可能な科目
かもしゅうが難しい科目
リポートもかもしゅうも難しい科目
基本的にはA方式をメインにし、それに平行してかもしゅうで無理そうな科目をC方式のスクーリングにすることでスクーリング単位を稼ぎます。
D方式は色々と効率が悪いので論外です。
レポートは脳死で書きまくれ
B方式以外は何をするにもリポートを先に提出することが必須になるので、リポートは早めに書きまくりましょう。
リポートは最終的な評価の対象に1ミリもならない(重要)ので、正直そんなに丁寧にやる必要はないと思っています。
かもしゅうやスクーリング参加への切符だと割り切り、80%くらいの出来でもどんどん提出していきましょう。
今まではリポートが手書きだったので不合格だと書き直しが大変ということもありましたが、最近ようやくWordの印刷を貼り付けて送ればよくなったので再提出も楽です。
おまけ(評価重視の方)
GPAを維持したい評価重視の方はこの順でSが取りやすいです。(主観)
- 出題傾向のハッキリしているかもしゅう
- 対面スクーリング
- 持ち込み可かもしゅう
- メディア授業
- 出題が絞れないかもしゅう
①は過去問を元に解答を作って丸暗記でそのまま書けばほぼSが取れます。
②は5/6科目Sでした。最終試験で微妙なのもあった気がしますが、学校的にスクーリング推しなのかもしれません。評価甘めだと思います。
③はノー勉でもSが取れたりするので楽ではありますが、持ち込みできるからか評価が厳しめな先生もいます。(Aになりやすい)
さいごに
ここまで読んでくださりありがとうございます。
日大通信生のみなさん、一緒に卒業目指して頑張りましょう!