私は現在日本大学の通信教育部の英文学科に在籍しています。
通信制の大学に通うと決めた時にどの学校にするか結構悩み、本業と関連のある情報系の学科のある大学なら卒業が楽かなとも思ったのですが、そういう大学って数が少ないんですよね~。
特にプログラミングをがっつりやれるところは数校しかなかったと記憶しています。
つい最近別の記事を書こうと思ってリサーチしているときに、サイバー大学という通信制大学があることを知りました。
名前のインパクトもすごいですが、ITに特化した大学で学部は「IT総合学部」のみという異質ぶり。
めっちゃ面白そうじゃん!と思って調べまくったので、サイバー大学がどんな大学なのかをこの記事にまとめていきます。
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- サイバー大学がどんな学校なのか
- なぜ卒業率が高いのか
- どんな人に向いている学校なのか
- 学費がどのくらいかかるのか
サイバー大学とは?
サイバー大学は一切通学が必要なく、24時間いつでも授業の受講が可能な通信制大学です。
生徒同士の交流や先生への質問なんかも全てオンラインで出来るようです。
サイバー大学はなんとあのソフトバンクグループが運営する、全国でも珍しい株式会社立の大学!
学生は男性が7割と圧倒的に多く、年代も20代が約50%で(2023/11)、そして卒業率も約76%(2021/3)とかなり高くなっています。
卒業率を日大通信と比較したかったけど非公開でした。残念。
卒業すれば通常の大学やその他の通信制大学と同じく学士を取得することができます。
サイバー大学の特徴
ここからはサイバー大学の特徴を、日大通信との比較も交えながら解説していきたいと思います。
通学が一切必要ない
サイバー大学では「Cloud Campus」というシステムを使って、学習に関わる全てのアクションをオンライン上で完結させることができます。
試験までオンラインで受験できるのは驚き!
テスト中は常にカメラONで顔認証をする必要がありますが、資料の確認をしてもググるのもOKなのは正直羨ましいですね。
もちろん対面授業はなく、授業は全てシステム上で視聴可能です。
日大通信もそうですが多くの通信制大学では思ったよりも授業や試験のために学校に出向く必要があり、全てが自宅で完結する通信制大学はかなり珍しいです。
スクーリングや試験の日程と仕事や子どもの行事などの都合がつかない場合は、泣く泣く受講を諦めることもあるので、そう考えるとサイバー大学は忙しい社会人学生・ママ学生・地方住みの方にかなり合ったシステムだと思います。
学習内容と難易度
ITに特化した大学なので全部IT関連の科目なのかなと思ったのですが、意外にも英語は必修で物理学や心理学なんかも学ぶことができるようです。
2024年度のシラバスを一通り見てみたのですが、プログラミングスクール程がっつり開発をするわけではないけど、情報系やプログラミングの基礎、マネジメント、マーケティングなど、IT企業に就職した際に即戦力になれそうな科目が多いという印象でした。
「卒業研究科目」の中にはオリジナルのアプリケーションやWebサービスの開発を目的とするものもあったので、プログラミングをたくさんやりたい方にはぴったりなんじゃないかなと思います。
こうしてみると、なんとなく学べることが私の通っていた専門学校に近い気もします。
私は散々IT専門学校を酷評しているのでそれに近いというと悪い意味に聞こえますが、思うところはその逆で専門学校のようにITに特化した内容を学べるのに学士が取れるというのは、かなりのメリットであると思います。
勉強は難しい?卒業は大変?
サイバー大学に入学する社会人は、IT系企業で勤務した経験があるかその分野の知識がある場合が多く、そういった方にとっては学習内容は簡単に感じるレベルのようです。
なにかを極めるというより広くIT系の基礎をやるといった感じですね。
これを良いと取るか悪いと取るかは人それぞれだと思いますが、
- T未経験者 → 基礎を学べる
- IT経験者 → 経験を元に効率よく卒業できる
こう考えるとメリットなんじゃないかなと思います。
早期卒業制度
サイバー大学には「早期卒業制度」というものがあり、一定の条件を満たした場合通常よりも早く卒業することができます。
早期卒業制度について
学生自らが希望し、サイバー大学の定める卒業単位を優秀な成績で修得したと認められた場合、「3年」または「3.5年」で卒業することができる制度です。各科目の成績やGPA、修得単位数他、定められた条件を満たすことで申請が可能です。
サイバー大学HP
授業料
授業料は非常にシンプルで1単位21,000円です。(一部別途料金のかかる科目もあり)
単位認定がない場合卒業するためには124単位が必要となるので、卒業までにかかる費用は 124単位 x 21,000円で約260万円。
それにシステム利用料やら学籍管理料がかかって、最終的に300万円ほど必要になるようです。
これ、正直めっちゃ高いです。下手すると国公立大学の学費よりも高い可能性があります。
参考に日大通信の学費ですが、初年度約15万円 + 毎年10万円の授業料、あとは単位の取り方により追加の費用がかかります。
スクーリング少なめなら卒業まで70万円ほど、スクーリングもりもりでも100万円程度といった感じです。
通信制大学に在籍するメリットはいくつかあると思いますが、その強みの一つである「学費の安さ」がないというのは結構致命的だと思っています。
サポートが厚い
サイバー大学では授業サポートや就職サポートなど、各種サポートが充実しています。
メール、電話、Zoomを使って迅速かつ丁寧なサポートを受けることができる上、ソフトバンクグループが運営する大学ということもあり、ソフトバンクと提携した就職サポート体制が整っています。
通信制大学は普通の大学よりもサポートが少ないことがよくデメリットとして挙げられますが、そんな中困ったときに学校に頼れるというのはかなりの安心感があります。
卒業率の高さはこういったところからくるのかもしれません
日大通信では授業に関する質問は質問票というものを郵送する必要があり、返信が最悪数か月かかることもありました。
まあ普通の学生の方(通学制)を優先している感がありますよね。なんとなく…。
そんなわけで正直サポートはあってないようなものと諦めています。
サイバー大学はやばい?やめとけというのは本当?
大学名なんかは予測変換にネガティブワードが出てくるのがお決まりなので、一応そういった記事を上から見ていったのですが、「大学名自体がやばい」っていうのがあってちょっと笑ってしまいました。
まあ確かに…。知らない人、特に年配の方からしたら「ふざけてんのか!」「それちゃんとした大学」ってなってしまうかもしれません。
他には「卒業しても就職できない?」とか、「学歴にならない?」とか見出しがついてる記事もありましたが、結局これって通信制大学全般で疑問に思われていることであって、実際は全くそんなことはないので心配無用です。
いや、就職できるかは人によるか…。
まとめ
サイバー大学はIT分野が学べる通信制大学として他にない特徴がいくつもあり、しかも卒業しやすいということで、学士を取得しつつ将来的にエンジニアになりたい方にとって、かなりいい選択肢なのではないかなと思いました。
ただプログラミングはそこまで実践的な内容をやる感じではなさそうなので、いきなり実務は難しいのかな?とは思います。
IT分野でもゴリゴリコードを書く仕事をしたいなら、独学やスクールで学ぶ必要はありそうです。
別ブログでおすすめスクールについて解説しているので、こちらも参考にしてみてください。
数年前どの通信制大学にしようかと色々調べていた当時の私も、もしかしたらサイバー大学の学校HPくらいは見てたかもしれません。(今となってはもう覚えていませんが)
仮にそうだとしたらなぜサイバー大学を選ばなかったか?
理由は単純!学費が高すぎるからです。
もう少し学費が安ければ流行りそうな気がします
それ以外は自分の在籍する日大と比べても、学生の学びやすい環境や仕組みが整っていると感じました。
サイバー大学について少しでも気になった方は、大学HPから簡単に資料請求が出来ます。
\ サイバー大学のHPを見てみる /
この記事の執筆にあたりサイバー大学公式サイト、パンフレットの他、卒業生・在学生の方々の記事を参考にさせていただきました。
普段は在籍している日大通信についての記事を書いていますので、そちらも参考にしてみてください!
おわり!