卒業が難しいって本当なの?通信制大学の特徴6選!

卒業が難しいって本当なの?通信制大学の特徴6選!

私は現在日本大学通信教育部の4年で、卒業まで残すところあと数単位。

現役時代大学には進学しなかったのですが、それによって後悔することが人生で何度もありました。

特に転職は大変でした

そこで働きながらでも学士取得を目指せる通信制大学の学生になることを決めたのですが、仕組みがよくわからないし聞ける人も周りにいない。

通信制大学に興味がある方の中には恐らく同じように思っている方もいると思うので、この記事では私が入学前に調べまくったこと&実際に入学してみてわかったことをまとめていきます。

よく言われる「卒業は難しいのか?」という疑問にも答えます!

この記事はこんな方向け
  • 通信制大学に興味はあるけどどんなものなのか詳しく知らない
  • 通信制大学への入学を検討している

日大通信をベースに解説していきます。細かいところは学校によって異なる場合があります

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通信制大学の特徴6選!

①入学・編入しやすい

通常の大学受験と異なり入学試験はない大学がほとんどで、必要書類と小論文(とも呼べないくらい簡単な作文)の提出のみ求められる場合が多いです。

日大通信への入学で必要だったもの
  • 書類一式(入学志願書など)
  • 出願資格の証明書
  • 志望理由書(「なぜ入学を希望するのか」を書いたもの)

「志望理由書」は500文字程度でした。

通信制大学では入学許可が下りないということはほぼないので、大学の入学資格さえあれば誰でも入ることができるという認識で問題ありません。

いわゆる難関大学と呼ばれる一部大学では面接や試験があります。慶應義塾大学の通信課程は入学が許可されない場合も多いことで有名。


通信制大学には編入学も可能で

  • 短大、専門学校を卒業している
  • 大学を退学している
  • 他の大学を卒業している

このような条件を満たしている場合、それまでに修得した単位を認定してもらいつつ、3年次から編入というようなことも可能です。

どのくらいの単位を認定して貰えるかは入学するそれぞれの大学によって異なるので、事前に確認が必要

②卒業は思ったよりも大変

大学によって難易度は異なりますが、卒業は茨の道です。

自宅での教材学習が基本となりますが、わからないところがあってもすぐに聞ける先生が近くにいるわけではありません。

オンラインですぐに質問できる環境が整っている学校もある

日大通信では先生に何か聞きたいことがあれば質問票というものを郵送する必要があり、つまりお手紙交換しないといけない最悪のシステムなので、私は一度も使ったことがありません。


卒業するためにレポートの執筆は避けて通れないものですが、学習が甘いと容赦なく何度も不合格をもらう上、評価待ちに1ヶ月~場合によっては数ヶ月かかることもあるので中々思い通りに学習を進められないことも多々あります。

単位を修得するための試験も難易度が高く論述式を取っている科目が多いので、きちんと対策勉強をしないと白紙の解答用紙を眺めながら試験終了まで座っているハメになります。(経験済み)

こんな感じで数年間頑張らなくてはいけないので結構脱落者がいますね。SNSで繋がっていて気付いたら消息不明になってたなんてことはザラにあります。

勉強自体も大変ですが、モチベを保つのが一番難しいかもしれません。

ただしレポートや試験はコツを掴めばうまく合格できるようになり、それ以前にそれらが難しい科目を避けるというテクニックを使えば卒業をぐっと現実的なものにすることができます。

大学側からしてみればあんまり褒められたやり方じゃないですが…。

これは別記事でまとめます。


【おまけ】ちょっとネタっぽいけど私がモチベを保てたワケ↓

③通学制の大学と同じく学士号・修士号を取得できる

卒業すれば通学課程と同じ学士号・修士号を得ることができます。

卒業証書や卒業証明書にも特に「通信制」というような記載はありません。

一般的な大学(通学課程)と卒業資格は同じですか?

はい,同じ卒業資格(学士の学位)が得られます。通信制大学は正規の大学課程です。また,卒業証書も通学課程の日本大学と同一の様式です。

日本大学通信教育部

履歴書にも通信制とわざわざ書く必要はないのですが、就活や転職の際に通学課程の方達と同じ扱いをしてもらえるかという点に関しては正直微妙なところですね。

相手によるってやつです

フルタイムの仕事をしながら大学生になれるのって通信制くらいしかないので、通信卒ということは結局面接で言わざるを得ない。

そして一般的に通学制の方がレベルが上という認識があるので、同じ大学卒として見てもらえない可能性もあります。

逆に好印象を持ってくれる面接官もいたりますが、この辺りは多少覚悟が必要です。

④学費が安い

一般的に大学4年間でかかる学費は以下の通り。

国立大学約250万円
私立大学約350〜500万円

それに比べ通信制大学は100万円前後で卒業ができるところがほとんど。

通学制とあまり変わらない学費がかかる場合もあります。早稲田大学の通信は学費が~450万円とかなり高い。

大学によっては奨学金制度を設けているところもあります。


日大通信も単位の取り方によって学費は変わってきますが、

入学時にかかる費用 約15万円 + 毎年約10万円(二年次から)= 約45万円

この約45万円が、4年通った場合の最低限かかる学費となっています。

これにスクーリング代、メディア授業代などが別途発生するので都度課金する感じ。

教材学習+試験での単位取得が最も安く済むのですが、受講料が2万円かかるスクーリングでは、きちんと授業に参加すれば最終試験がボロボロでもほぼ単位が取れるというカラクリがあるので、大学も商売上手だなとは思いますね。

⑤様々な単位修得方法がある

④でも少し触れましたが、単位の修得はいくつかパターンが用意されており、自分のライフスタイルにあった方法を選ぶことが可能。

多くの大学で昼間キャンパスに通学して授業を受けるスクーリングがあり、通学課程と似たような大学生活を送ることもできます。

逆に社会人などで通学が難しい場合は、自分で教材学習をし試験に合格することで単位がもらえる方法を選択することもできます。

⑥教員免許などの資格が取れる

決められた学科で決められた単位数を取得することで、各種資格を取得することができます。

  • 中学・高校の教員免許
  • 保育士免許
  • 司書教諭資格
  • 学芸員資格
  • 認定心理士

etc.

教員免許取得には必ずしも大学を卒業する必要はないので、2年在籍して教員免許を取ったら退学される方も多いです。

この制度を利用してすでに教員免許を持っていて、別の教科の免許を取りにきている先生もたくさんいますね。こちらは最短1年で免許の取得ができます。

まとめ

通信制大学にはいろんな目的をもった人が通っています。

  • 大卒資格が欲しい
  • 教員免許などの資格が取りたい
  • 学びなおしたい

私は①を目標としているので、成績や学習効果にはこだわらず単位さえ取れればいいというスタイルでやっています。

スクーリングに行ってみると割と年齢層高めだなと感じることがありますが、ご高齢の方は特に③の目的でのんびりと学習をされている方が多いですね。

通信制大学にはデメリットもありますが多くのメリットがあると思っているので、高校生の進路の選択肢の一つとして当たり前になったらいいのになと感じる時もあります。

この記事が通信制大学を検討している方のお役に立てたら幸いです!

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