バイトもできないお子ちゃま時代、「お金を稼ぐ」ということに異様な憧れをもった人は多いと思う。
私もその中の一人な訳で、そんな私が高校入学と同時にバイトを始めたのは必然の流れってやつですね。
高校生~社会人になるまで常になにかしらのバイトをやっていたので、そこそこの数の職場・職種を経験したし色んなエピソードがあるんだけど、思い返してみれば結構闇深いやつあったな~。面白いのあったな~。と思ったのでまとめてみる。
最近闇バイト流行ってるしね
不用品買取会社のアポ取り
「家に不要品ありませんか~。どんなものでも出張買取します~。」
っていう電話をかけまくるコールセンターでのバイト。
当時も思ってたけどこの会社、絶対悪徳業者だったと思うんだよね・・・。
まず責任者っぽいおっさんが完全にカタギじゃない。顔怖いし入れ墨すんごい。話し方もこっわい。
小指はあったと思うけどなんかもうオーラがアレなのよ!
人は見た目で判断しちゃいけませんって教えられて育ちました。
でも!でも、完全にアッチの人なのよ。
私たちバイトの仕事としては、とりあえずカモ(お客)の家に突撃するためのアポを取るだけで、別に何を引き取るのか聞くわけでも見積もりしたりするわけでもない。
だから仕事としては楽だし、なんなら取ったアポでの買取価格に応じて時給が上がるという神システムではあった。
でもそのヤ〇ザが他の社員やら営業部隊と電話してる内容が、完全にヤバい業者のソレだったんですよね。
要約すると
- じーさんばーさんを狙え
- 家に行ったらブランド品か貴金属を買い取れるまで居座れ
- 通報されない程度に脅せ
- 営業部隊を怒鳴る怒鳴る。人格否定する
あとクレームは全部俺に回せとのことだったんでよくクレーム対応してたんだけど、対応の仕方がすんごい高圧的で、
「こう言いましたよね?」「おたくの意思で買い取りさせてもらったんですよね?」
って謝罪するんじゃなく相手に諦めさせるための対応でしたね。
無理矢理高価なもの持って帰ったんだろうなっていうのが嫌でもわかって、そんなのに関わりたくもないし普通に怖かったんで1ヵ月経つ前にバックレました。
食品工場でのライン作業
闇といってもさっきのとは違った意味での闇。というか病み。
流れてくる煮たイモを3つ掴んでパックに入れて流す。
ただそれだけを8時間。
全く時間が経たない。30分くらい経ったかな?と思って時計を見たら5分しか進んでない。
かと思えば休憩時間だけは時間に追われることになる。
目のあたりしか出てない完全防御の服を休憩室に行くには脱がなきゃいけないのと、作業場入室時にはなっがい手洗い&消毒ゾーンを通ったりしなきゃなので、休憩室⇔作業場の行き来にめっちゃ時間がかかる。
休憩時間が1時間だったら休めるのは実質45分なので、ゆっくりお昼も食べられないし全く休んだ気がしない。
あとはこの職場、働いてる内の7割くらい外国の方で私の教育係も外国のオバチャンだった。
教育といっても正直何言ってるのかわからないし、教える気ないだろお前・・・。ってくらい適当!
ここ日本だから日本語でしゃべってくれよ!とは思ったけど、まあイモ掴むのに教育もクソもないか。
外人は休憩室で喧嘩してるし、ライン責任者らしき社員のおにいさん(日本人)はなんか半狂乱で仕事してて骸骨みたいで明らかに鬱だし、ここも怖かったんで2日で辞めた。
作業着やら貸し出されたものをロッカーに突っ込んで、半泣きになりながらの帰宅中に「合わないんで辞めます!借りたもの全部ロッカーに入れてあります!」とだけ言って速攻電話切った。
こういう単純作業は好きな人にはいいんだろうけど、私はもう一生やりたくないなと思ったね。
どちらかというと忙しい仕事のほうが好き
和菓子屋
駅ナカにあった和菓子屋さん。
メインは大判焼きで、他にはおはぎとかお団子とか割と種類あったかな。
てか大判焼きで伝わるのかな?今川焼き?おやき?なんと呼んだらいいのか今でも正解がわからん。
地域によって呼び方が全然違うものの代表だと思ってる。
とりあえず、その大判焼きを鉄板で焼くのは結構楽しくて好きだった。
ここでの闇は店長のババアがやばい人過ぎたことが原因なんだけど、そのせいでしばらく大好きな和菓子が食べられなるくらい衝撃だったんだよね。
まずこの人、衛生観念がおかしかった。
大判焼きの生地は朝大量に作ってでっかい鍋みたいなのに入れとくんだけど、マニュアルには生地を使う時以外蓋を必ず閉めておくように書いてあったの。
じゃないと虫がダイブしちゃうからね
なのに店長がめんどくさがって蓋を閉めるな!と怒るもんだから、うちの店舗では虫入りの大判焼きを普通に提供してました。
買ってく人に心の中で謝るしかできなかったよ。ごめんなさい。
あと床に落としちゃった商品も、素手で付いたゴミとって平気で売ってたし、酷いときは唾つけてゴミとってたりとか・・・。あぁぁあぁぁぁ・・・。
見てて吐きそうだった。おええ。
あとは床拭いたぞうきんで作業台も拭いてたね。
その上でおはぎ握るんだよ。どうかしてるよ。
この人に対して誰もツッコまなかったのかと言われそうだけど、なんか言えばすぐにバイト辞めさせるパワハラ店長でもあったし、そうじゃなくてもなんとなく自分の好みじゃないバイトはすぐに辞めさせてた。
おかげで従業員がこのクソ店長・ベテランのおじいちゃん・私・主婦の4人しかいない時期が長くて、大変だったことも闇。
当時10代だったけど、14時間勤務が連続する時もあって気が狂いそうだった。
4人だけで回してたから早番遅番の概念ないんでね。
それにババアは時々数時間戻らないときがあった。
何をしているかといえば
- 近くの店舗の人とのおしゃべり
- 百貨店で買い物
- 映画
- カフェでまったり
しかもそれをコソコソやるとかじゃなく、お土産買ってきたよ~ってスウィーツもらったり化粧品もらったりした。
いやお土産とかいらんのよ!働け!
その間私はワンオペで死にそうになってたんだぞ!
と言えるわけもなく、外面だけはよかったのでめでたくこのババアのお気に入りに昇格してました。
結局3年くらい続けたけど、辞めなかった理由は仕事自体は楽しかったのと、ベテランおじいちゃんが大好きだったから。
ちなみに私が辞めてから2年後に店は潰れた。
キャバクラ
学生時代にバイト感覚でやってた。
コミュ障なんでできるだけ卓につきたくなかったし、やる気もなかったので営業もほとんどしない嬢だった。
100%向いてない
それなのに在籍し続けられたのは、ある黒服にめっちゃ気に入られてたから。(理由は謎)
キャバクラなんて闇がないほうがおかしい職場だと思うんだけど、本当に毎日なにかしらの事件が起きてて非日常感あって楽しかったなー。
小指ない人くるのは普通だったし、芸能人も何人か来た。
卓に寝に来る常連がいた。(金はちゃんと払う。嬢とは一言も話さない。謎)
自分の学校の先生が来た。(バレたけど秘密保持契約締結でwin-win)
ここでの話は長くなりそうなので、また別の記事で詳しく書きたいなと思ってます。
バイトエピソードはまだまだたくさんあるんだけど、全部書いてたらキリがないのでこの辺で締めておきます。
ちなみに今までで一番楽しかったバイトはびっくりドンキーのキッチン。
おわり!