デスゲーム漫画『今際の国のアリス』が面白過ぎたから紹介する

デスゲーム漫画『今際の国のアリス』が面白過ぎたから紹介する

「今際」さて、なんと読むでしょう!

チッチッチ...

正解は「いまわ」でした。読めねー!

ちょっと前にInstagramでおすすめ漫画って流れてきたのをチラ見して、あとで探すときに「いまぎわ」って打ってました。

どうも、漢字に弱い人です。

今際(いまわ)

《「今は限り」の意から》もうこれ限りという時。死にぎわ。臨終。最期。「—の言葉」

goo辞書

物騒な意味ですね。

まあデスゲーム漫画のタイトルなんでね。文字通り人が死にます。

この作品オーソドックスなデスゲーム漫画って感じではあるけど、設定も結構凝っててハマるし気付いたら読了してた。

そんなにグロくもないので、こういう系あんまり読まないよって人にもおすすめしたい作品です。

この記事では概要についての説明はあるけど、ゲーム結果や結末のネタバレは一切ありません!

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『今際の国のアリス』ってどんな話?

『今際の国のアリス』は麻生羽呂によって描かれたサバイバルサスペンス漫画。

落ちこぼれ高校生の主人公、有栖良平(アリス リョウヘイ)は、ある日突然「今際の国」という謎の世界に飛ばされてしまう。

この世界、場所は確かに東京なんですが元の世界の半年~1年後程度経ったような荒廃した雰囲気になってます。

「今際の国」では「びざ」という概念があって、この残り滞在日数が0になるとプレイヤーは空からのビームに撃たれて死んじゃいます。

「びざ」の日数を増やすためには毎日日没後に開催される「げぇむ」をクリアしなくてはならない。

そういうルールの元、「今際の国」からの脱出を目指して理不尽なサバイバルをしていくといったストーリーになっています。

人気はあるけどそこまで知名度は高くないので、知らない方も多いんじゃないでしょうか。

『今際の国のアリス』の魅力ってなに?

デスゲーム×不思議の国のアリス

〇〇の国のアリスと言ったら大体の人が『不思議の国のアリス』を思い浮かべますよね。

主人公の名前は確かに有栖(アリス)だけどさ。苗字なんかーい。男なんかーい。って最初は思った。

ちなみにヒロインはウサギ。なるほどね。

読む前はてっきり女子が主人公なんかと思ってたし、なんならあのトランプの世界が舞台なのかなって思ってた。

まあこれはあながち間違いじゃなく、案外しっかり不思議の国要素も入ってます。

例えば「げぇむ」

これにはタイプと難易度があって、それはトランプによって表される。

  • スペード⇒肉体型
  • ダイヤ⇒知能型
  • クローバー⇒バランス型(チームワーク)
  • ハート⇒心理型

難易度は数字が大きければ大きいほど高いってこと。

これ以外にも、元祖アリスの迷い込んだ世界と「今際の国」はお互いどことなく不気味さがあって簡単に元の世界に戻れないっていう、そういうとこも軽いオマージュになってるのかなとも思ったり。

色んなタイプのデスゲームがあって飽きない

さっき言ったように「げぇむ」にタイプがあるっていうのも面白いポイントで、単なる暴力や殺し合いをするんじゃなく、時に頭脳戦、時にチームワーク。ただの運ってのもある。

ゲームそれぞれの設定も結構完成度高いと思います。

設定がガッチリしすぎてるからか、主人公死ぬやんけって場面で謎の自滅行動をする敵とかいますが、まあ彼らは物語の進行に必要な生贄だったんでしょうね。

それはさておき、登場人物にもそれぞれ得意タイプがあるし元の世界での職業を活かしてゲームしてるのも好き。

自衛官とかまじチート

社内ニートの私なんて、体力もなければ頭使ってないし速攻で死にそう。

デスゲームって学校が舞台になるものが多い気がするけど、こうしてみると色んな人が参加するデスゲームの方が面白いわって気付いたりもした。

特別編が本編と同じくらい面白い

「今際の国」に連れてこられた人は、かなーりたくさんいるようです。

だから主人公御一行と関りなく、知らないところで行われる「げぇむ」もある。

特別編ではそういう人たちのゲームが描かれています。

主人公がやらないだろう攻略が見れるという点でまた違った面白さがあるし、番外編にしては話が濃くて推しキャラが増えるまである。

ヘイヤちゃんかっこいい!

全くの番外編ってわけじゃなく、本編と関りある人だったり同じ会場が出てきたりもします。

ってか後半から1巻丸ごと特別編ってのもあるw

とにかく人が死ねばいいデスゲーム漫画じゃない

『進撃の巨人』ブームの影響か、ある時からやたら人が死ぬ系の作品が増えたじゃないですか。

そういう系って基本的には好きなんだけど、とにかくグロければいい人が死ねばいいみたいな、命軽すぎて中身のない作品はやっぱうーーんってなる。

つい最近うーーんってなったやつもあったな。

一方『今際の国のアリス』では単なるサバイバルゲームの枠を超えた人間ドラマがある。

アリス含め登場人物たちは、元の世界ではあぶれものだったり大きなトラウマを抱えていたりする人間が多いんですが、そんな中で命がけの「げぇむ」をすることで、生きる意味だったり仲間の大切さに気付いていくんですね。

中盤で主人公たちがたどり着くユートピアがあるんだけど、そこでのボスたちの話が意外と感動系で泣いた。

ふと思ったけど、サバイバル要素のある作品って絶対ユートピア的存在出てくるよね。


デスゲーム系の中では少し前に大ヒットした『イカゲーム』を彷彿とさせるところが多かった。

こっちを見た方なら、なんとなく『今際の国のアリス』っていう作品の雰囲気が想像できるはず。

伏線回収があざやか

そんなに派手な伏線ってわけじゃないけど、後になって話が繋がって「そういうことか!」ってなる部分が結構多い。

特にタイトル。

最初に「今際」の意味について書いたけど、単にデスゲームだからその言葉を使っているんじゃないっていうのが、本当に最後の方になって明らかになることが個人的一番興奮したポイント。

これは「今際の国」って結局なんなのか?にも繋がることで、こういうデスゲーム系の物語って話の終わらせ方がちょっと残念に思ってしまうことが多いんだけど、この作品は最後まできっちり楽しめた。

この辺のことについてめちゃくちゃ語りたいんですが、ガッツリネタバレしないと無理な内容ばっかりなので、あとでネタバレありのレビュー記事も書こうと思います。

追記:2024/6/25 書きました!

定期的にぶち込まれる絶望感

感動もいいけどやっぱり絶望っていいよなァ?

順調にゲームクリアできると思ったら大間違いだぞ。

しかしそれもまたいい。

週末の暇つぶしにピッタリのボリューム感

巻数も全18巻とそこまで多くないので、イッキ読みもできちゃいます。

そんでもって完結済みっていうのは結構嬉しい要素だったりする。

連載中の作品だと先が気になりすぎて夜しか眠れなくなっちゃうんでね。

電子書籍サービスで何かしらのキャンペーンを使えば、割とお得に大人買いできます。

実写化で爆死する作品が多い中アリよりのアリ

この作品、アニメ化、実写ドラマ化もされてます。

アニメは週刊少年サンデーの企画でOVAとして3話だけの配信で、本当に序盤だけって感じみたい。

ドラマはNetflixオリジナルシリーズとして、現在シーズン2まで配信されてます。

Netflixオリジナル全般に言えることだけど、映像クオリティが高い。

グロさもリアルなので、原作よりドラマの方がエグ度高いかも

てか無人の東京ってどう撮影してるんだろう。Netflixには無限の資金があるのだろうか…。


全部見たぜ!みたいな見出しにしちゃいましたが、実はまだシーズン1の何話かしか見てないんですよ;;

ただレビューを見た感じでは割と評判良いし、全部じゃないけど実際見た感想としては普通に面白いと思う。

さっきも言ったように画力すごいので迫力もあります。

主演は漫画実写化の王、山﨑賢人。この人ほんといつもハマり役だなw

実写化としての評価は高いですが、原作から省略されてる部分・変更されている部分があるのは確かなので、個人的に漫画と両方見るのがおすすめ。

ちなみに、山ピーの全裸が拝めるという点でドラマ版は最強かもしれない。

おわり!

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